内沼晋太郎のインスタグラム(numabooks) - 12月29日 22時49分

棚を触れば触るほど、売れる。これは経験則で多くの書店員が言うことだ。

けれど、今日は売り場ではなくて、自分の家の本棚の話。年末なので整理をした。

積み上がっていた本をここかなというあたりに差したり、もう読まないと決めた本はまとめて抜いたりする。しばらく触っていなかったあたりは、関心に応じて並べ替える。するとほかの場所にある本がその関心と交わり、大規模な移動が必要になったりもする。

そんなふうに棚を触ると、この一年手に取らなかった本が、見落としていた関心が、息を吹き返す。放置され荒れた森に杣人たちが入り、光が差し込んだときのように、生き生きとする。

店の棚だけでなく家の棚も触るほど息をするのだと、あらためて感じた一日。来年はもっとたくさん触ろう。

#本好き #本棚 #大掃除

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