坪田あさみのインスタグラム(asamit1201) - 9月22日 22時21分

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20代後半、仕事がハードすぎて出版社を辞めた頃、
すぐ転職する気になれず、ぶらぶらしていた時期がある。
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辞めたとはいえ書店好きは変わらないから、
近所の紀伊国屋書店に行くのが日課だった。
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仕事から離れていたのだから当然だが、
ある日、私が携わった出版物が書店に
一冊も並ばない日がやってきた。

その瞬間、なんだか急に部外者にされて
しまった気がしてものすごく寂しかった。
どの本を見ても楽しくなく、
胸がキューっと締め付けられるような、
大好きな書店に行くのも辛くなるほどだった。
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編集者として書籍を眺めたり、
関係者として書店に携わることができないなんて
どう考えても耐えられないと思った。
一刻も早く編集者として復活すべきと決心した瞬間だった。
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その後、フリーランスのエディターとして忙しく働くうちに、
あっという間にたくさんの月日が過ぎた。
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そして今日。
私の著書を置いてくださっている新宿紀伊国屋書店に伺って、
急にあの頃の気持ちが蘇った。
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有限である書店の中に
私のためのスペースを取っていただいていること、
その重みをよく知っているからこそ、
感慨深く、不思議な気持ちだった。
書店と私の間にもうひとつの新たな関係が始まった気がした。
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20代後半のあの日の気持ちも、40代後半の今日の気持ちも、
私はこの先一生忘れないだろうと思った。
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#日々のこと #大人のおしゃれはこなれがすべて #本好きな人と繋がりたい #本屋好き #紀伊國屋書店

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