猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 12月6日 19時28分

東京に本物の冬が来た日。

大使館の帰り道（まだVISA申請ではなく、本日は別件で訪問）ブルディガラで、でっかいシュークリームとドゥミ・バゲッド、栗のクロワッサン・オーザモンドゥっていうフランス本国では見かけない夢のような取り合わせのやつを買う。広尾の駅前に新しくできたトリュフのパン屋さんでも、少しパンを買った。

おらが街に戻って、駅前の未だ喫煙可の、コーヒーがちっとも美味しくないけどなぜか居心地のいい喫茶店で一息ついていたら、彼からメッセージが入る。

ここ数日、フランス側と日本側の確定申告の区分について互いに調べている情報交換をする。日本語でもややこしいこれらのことをぜんぶチャットで書くのが大変だったから、あとで電話して話すことにする。

100円ショップまさしの店で、修正ホワイトペンとクリップを買う。昨夜、外務省のアポスティーユ申請書類を書いていたら間違えまくって凹んだ。私は〝クロスドミナンス〟という利き手が動作によってバラバラな人。たぶんこのせいだと思うんだけど、書き文字が頻繁に前後してしまうのだ。（たとえば「こんにちは」を「こんちには」と書くなど）真夜中に引っ張り出した手持ちのホワイトはすべて固まって液が出ず、たいしたことじゃないのになんだかとても哀しくなった。

クロスドミナンスは、もともとの体質プラス、パーカショニストになるために左右バラバラに独立して動かす訓練を若い時にやった副産物なのかもしれない。才能と呼ばれる多くが、脳科学の世界では障害の部類に入る（絶対音感しかり）もので、平常時の生活にはなかなか不便な側面も多い。

イオちゃんにピンクのラナンキュラスを3本、牛乳とバターも買って、寒い橋の上をてくてく歩いていたら、かもめ避けに付けられた憎きイガイガの街頭が、シュルレアリズムの作品みたいに見えた。付けまつ毛バサバサの目。

まさしの店で買った修正ペン、ちゃんと液が出ますように。

#東京下町時間　#猫沢エミのインターナショナル五十路ライフシフト　#日記って書く人も読む人もホッとするのはなぜだろうね

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