WWDジャパンのインスタグラム(wwd_jp) - 2月21日 22時01分
デジタルFW取材:人工クモの糸のスパイバー(SPIBER)の傘下に入った「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」が、そのバイオテクノロジーを活用して新たな服づくりの可能性を見せてくれました。クモは自ら作り出した糸の構造を水分によって変化させ何度でも復元できるそうなのですが、「ユイマ ナカザト」はこの自然のデザインと最先端のバイオテクノロジーで自由に形を変化させることができる生地を発明。
そして、人の身体情報を生地に記憶させたそう。起用したのは義足モデルのローレン・ワッサー(Lauren Wasser)。彼女の身体情報を生地に記憶させて完成したのがムービーの最後に登場したカラフルな継ぎ目のない波打つドレスです。
映像の3分42秒あたりから登場する不思議な機械にぜひ注目してください。あれは服に水分を加えるためのオリジナルのマシーンで、アトリエにありました。スパイバーが発明した糸が料理で言うところの“素材”なら、中里さんはそれを料理する“シェフ”。何℃のお湯に何分浸して何分乾かせば一番美しい形になるかなど、最高の仕上がりを求めて日夜研究しているそうです。
中里さんの仕事は非常にハイテクですが、印象的だったのは中里さん自身がローレン・ワッサーに何度もインタビューをしてそのコミュニケーションから“ぴったり”の服を導き出したということ。結果、あの体の周りに浮遊するようなドレスが生まれています。
それはワッサーの内なる強いエネルギーを会話から受け取ったから。“ぴったり”は必ずしもサイズ通りの“ぴったり”じゃない。そこにファッションデザイナーの感性が加わるのがオートクチュールの仕事なんですよね。ワッサーの義足は美しいゴールド色で、ドレスはそれともマッチしていました。
映像は @WWDジャパン のプロフィールのリンクから
#ユイマナカザト #YUIMANAKAZATO
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2021/2/21