青木伸輔のインスタグラム(shinsuke.aoki) - 2月20日 04時10分

殺人の罪で13年の刑期を終え、人生をカタギとなって再出発を目指す元ヤクザの物語。

しかし孤児院で育ち、少年時代から犯罪を繰り返して人生の大半を刑務所で過ごした彼の前に立ちはだかる現代社会の厳しい現実…

実在した人物をモデルにした小説「身分帳」を原案した映画ですが、35年前の舞台を現代に置き換えたことに大きな意味があると思いました。

元ヤクザで罪人の物語ではありますが、現代社会での〝生きづらさ〟という点においては他人事ではなく共感する人も多いのではないでしょうか。

そして俳優陣の皆さんが素晴らしい！
元ヤクザを演じる役所広司さんは圧巻の演技でした。
真っ当で情に厚い性格から現れる根深い暴力性や優しさ、愛らしさ…
他の皆さんも心ある人間をとても魅力的に演じていて胸が熱くなりました。

そして終演後にはこの作品のタイトルが強く響きます。
勿論皮肉な意味もあると思いますが、今の自分はとても前向きに受けとれました。

すばらしき映画でした。

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