代官山 蔦屋書店 DAIKANYAMA T-SITEのインスタグラム(daikanyama.tsutaya) - 2月18日 08時03分
【ブログ】
-第128回-間室道子の本棚
文学担当コンシェルジュ・間室道子。当店きっての人気コンシェルジュである彼女の、頭の中にある"本棚"のご紹介です。続きはプロフィール欄のリンクからご覧いただけます。
・・
俳句については「読まない」「詠まない」「興味がない」の三重苦なのだが、作家・川上弘美さんのファンなので手に取った。タイトルどおり、好きな季語をあげてそれにまつわるエッセイを書き、さらに誰かの句をひとつ紹介、というシンプルな構成だ。
まず驚いたのは、季語って古くならないんだな、ということ。目次にずらり並んだ言葉は初めて見るものも多い。「日永(ひなが)」「半夏生(はんげしょう、あるいは、はんげしょうず)」「落とし角(おとしづの)」「神の留守(かみのるす)」・・・。知らないから新鮮に思えるのではなく、しなやかな強靭さがある。時代を経るうちに使われなくなる季語はあるだろうけど、言葉が古臭くダメになったのでお払い箱、というものはないんじゃないかと思う。
夏の季語「雷」で岡持綺堂の『半七捕物帳』に触れた後、「雷が落ちてカレーの匂ひかな」(山田耕司)を紹介し、「好奇心旺盛な半七親分が現代にやってきたら、案外カレーが大好物になったかもしれませんね」と結ぶ。秋の「墓参」を「昔から、お墓参りが好きでした。なぜなら、」という文章で始める。………
・・
『わたしの好きな季語』川上弘美/NHK出版
#わたしの好きな季語 #川上弘美 #NHK出版 #間室道子の本棚 #読書
#代官山蔦屋書店 #daikanyamatsutaya #代官山tsite #daikanyamatsite
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
更年期に悩んだら
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
256
0
2021/2/18