猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 1月30日 21時20分

イオがすやすや眠り始めると、ホッとして仕事と家事に没頭する。ガタガタに揺らいだ軸を正すべく、ものすごく早歩きで橋を渡ってスーパーに行き、お買い得品をズバズバ選んで、またスタスタと家に戻ってきた。

それ以外は、めそめそしている。2時間に1回くらいちょっと泣いて、すぐにエプロンで涙を拭いて、イオの様子を笑顔で見にいく。そんなことを繰り返している。

ここしばらくまともな食事が作れなかった。時間的にも、気持ち的にも。これではダメだと、春菊と菜の花を茹で、鮭のにんにくバター照り焼きを作る。

お湯が煮立つ、魚がフライパンにじゅっと焼き付けられる…そういった、日常の音を絶やしてはいけないと思った。イオがずっと毎日聴いてきた生活の音楽。私は今、生活という音楽の演奏家なのだ。

イオちゃんが隣にいて、ときどき撫でながら美味しく食べた。特にあおさ入りの納豆を口に含んだ瞬間、美味しい…と言葉が出た。

食べて、愛して、生きていく。

彼女を支えるために…なんていう犠牲心なんかじゃない。私がいつも通りにいられたなら、イオは自然に心地よいと知っているから。

#猫沢飯　#猫沢イオ　#イオの扁平上皮ガン日記

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