Mizuki【料理ブロガー・簡単レシピ】のインスタグラム(mizuki_31cafe) - 1月27日 09時03分
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【本日発売】
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【普通のおいしいをつくるひと 】
料理がくれた奇跡、そして夢の先へ
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昔からご覧下さっている方はご存知の通り、私は摂食障害でした。
食べられない方の拒食症です。
なによりも食べることが怖く、頭の中は食べ物と数字に支配されていました。
こんなにも苦しいのなら死んでしまいと思ったこともありましたが、死ねなくて、生きるしかないと思い知らされたような気持ちになったのです。
そして今、料理の仕事をしています。
病気になってからどのように過ごし、向き合ってきたか。葛藤し、乗り越えてきたか。
今の私を形成した道と、今をどう生きているかを一冊に記しました。
構想6年、制作2年。
この本ができるまでもまた長い道のりだったように思います。
企画の坂本さん、ライターの晴山さん、カメラマンの佐山さん、主婦の友社編集長の町野さん。5人で長い時間をかけて作ってきました。
実はもう少し早い段階で原稿ができたのです。ですが''こうではない''と思い、もう一度企画から練り直しました。
これを''ただ病気だった''という悲しい本にはしたくないと思ったのです。
治す為の方法なんてそれぞれで、そこに答えなんかなくて、正解も不正解もなくて。もがいてもがいている内に、たとえどんなに時間がかかったとしても一筋の光が見えてくる。それが見えたなら縋り付いてでも進む。私たちはものすごく弱い部分を持つ反面、そのくらいの強さも持っているのではないでしょうか。
これは私という一個人の経験ですが、私たちはきっと似ていて、かたちは違えど同じ風に思い、考え、悩み、すすむ。苦悩と葛藤の中に何かを見いだすことができるはずです。
100点をとりたい。1番になりたい。
0か100、白か黒しかない私に
『グレーを見つけようね』
そう言ってくれた先生の思いが
今になってやっとわかるようになりました。
白よりのグレーでいい。黒よりのグレーでもいい。自分が好きな方でいい。思いっきり白くなったり、黒くなったりすることがあってもいい。融通のきかない自分と折り合いをつけながら、生きていけたらそれでいい。
理想の自分に苦しむことがあるならば、時には諦める選択肢を持つことが必要なのかもしれません。私は10年かかったけれど、もういいやって思えた時に何かが変わったのでした。
外に目を向けられた時、ひしひしと人の優しさを感じたこと。温かい気持ちにしてくれたこと。助けて欲しいのにそれを求められない自分と、助けたいのにどうしていいかわからない家族。
心の中は同じ方向を向いているのに交わらない気持ち。
今苦しい思いをしている誰かと、ご家族の方に届きますように。一人ではないと感じていただけますように。
これまで支えてくれた皆さんに
心からの感謝を込めて。
Mizuki
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2021/1/27