IKKO’S FILMSのインスタグラム(ikkos_films) - 1月2日 12時16分

「烏賊」

墨烏賊は包丁を入れることによってシャリ馴染みが良くなり烏賊本来の甘さが出てくる
「甘さ」を仕事によって引き出す面白いネタだ

逆にパツッとした爽快な食感を大事にするならあえてそこまで包丁は入れなかったりする
その際、甘みは包丁を入れるよりかは控えめになる

白イカなら少し寝かせ包丁を入れるとねっとり感と強い甘みが出る
甘みとねっとり感を出すため原型がなくなるまで包丁入れる店もあれば、寝かせて旨味を出し、包丁はある程度入れて烏賊らしい食感を出してあげる店もある

一番厄介なのがアオリイカ
甘みが強い上、包丁を入れればさらに甘みは強烈になる
そうなると烏賊が強すぎてシャリが負けたりもする
さて、そうなるとアオリイカへのアプローチはいかんせん見ものである

こういう風に普段何気なく食べてる握りに施された仕事は実はちゃんと一貫一貫に意味と狙いがある

そこに正解はなくて店は「客にどういう風に食わせたいか」によって仕事が全く変わってくる

どういう狙いがあってこういう風な仕事をしてるんだろう？と考えながら食べるとまた一興

職人の仕事とは真っ白なキャンバスに絵を描く様な、そんな感じでしょうか

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