鹿野淳さんのインスタグラム写真 - (鹿野淳Instagram)「新年明けましておめでとうございます。 2021年もよろしくお願い申し上げます。景気のいい話をしたいのは山々ですが、新年になったからといって大きく変わって欲しいことが変わるはずもなく、それでも前へ進んでいるという実感を年が明けることで感じられるのはとても大きなことだと思いながら年越しの瞬間を迎えました。これを読んでくださっている方々は何らかの形で自分や自分の会社の仕事に関わってくださっているか、もしくは運営しているメディアやフェスを利用してくださっていることと思います。 2020年も本当に、本当にお世話になりました。毎月MUSICAという音楽雑誌を出し続けられたのも、VIVA LA ROCKが開催できなかった中でビバラ！オンラインを開催出来たのも、そこに関わってくれたり関心を持ってくれている方々がいるからです。 2020年はいつも以上にそんな皆様に甘え、「きっと待っている人がいる、望んでくれている人がいる」と信じ込みながら過ごし続けました。そのおかげで何とか乗り越えられたことも多かったと思っています。ありがとうございました。僕は20年ほど前から割と色々なことが上手く行き過ぎた人生を過ごしていたんじゃないかということに2020年に初めて気づきました。やりたいことがやれ、やりたいこととやらなくてはいけないことが繋がり、そのチャンスをものにすることが多くありました。なのでこのまま何となく自分の仕事人生はゆっくりとフェードアウトしてゆくんだろうなと思っていたんです。 1964年の東京五輪開催の２ヶ月前に生まれた者として、その56年後の2020年の東京五輪は、自分の仕事人生のフェードアウトの始まりの年になるんだろうな、綺麗にそういう流れを迎えられるといいなーーーーと2年ほど前からずっと思っていました。だけどそれどころじゃなくなったんですよね。もう、2020年の2月からずっとうろたえ、そして模索し、意地と懸命な判断の狭間を何度も行き来し、夏過ぎからは途方に暮れながら様々なことを進め、様々なことを進める度にさらに深く途方に暮れる日々を、正直今も送っています。これは世界共通でしょうが、本当にこんなことになるとは思わなかったし、こんな人生が今になって来るとは思いもしませんでした。ただ、僕は基本的にメディア業を行っていますし、出版社を経営しています。メディアというのは何かがあった時こそ仕事が生まれるものです。なので、有難いことに仕事は減りませんでしたし、その今という命題の前に積み重なる仕事と、見えない先行きに途方に暮れる自分とどう付き合っていくのか？　それを試行錯誤し続けながら2021年に突っ込んで行きました。今年は一歩進んで、仕事も自分の内面も少しはコントロールできる人間になり、様々なことの再生をより充実したものにしたいと思っています。 VIVA LA ROCK 2021は、この状況下でも開催に向けて様々な調整とコロナ禍での運営ルール作りに励んでいます。開催できるか出来ないかを考えると速度や精度が鈍るので、開催するという気持ちだけで進めています。あの、ツイッターって本当に正直なのですが、ライヴに行ったことを呟くと、一時的に大体50人ほどフォロワーが減るんですよね。これが今なんだなと強く実感しながら、そんな今のその先を見据えて頑張っています。３歩進んで４歩下がることも多い中ですが、僕らのためにあるべきことと、音楽のためにあるべきことがドッキングする場所を確かに作り、見つけ、その場所を少しずつ大きく出来ればと思っています。春、そう、春に逢いましょうね。その前に1月号のMUSICAは恒例のニューカマー特集もあります。今年も12回、MUSICAと向かい合ってくださいませ。当たり前のように毎月出るとは思っていない、意味ある号を毎月出し続けるんだと会社をあげて毎月作っている今のMUSICAは、自分が編集長をやっていた頃のものよりも、遥かに自分の誇りです。よろしくお願いします。そうそう音小屋にも救ってもらった1年間でした。今までの音小屋を下北沢で行うには蜜の問題があり、色々考えた結果オンラインサロンにて音小屋オンラインを始めたんですけど、CAMPFIREの心強いご協力もあり、とても充実した時間と数多くの方々との出逢いを頂きました。オンラインサロンでの展開は2021年、さらに色々進めようと思っています。新年一発目の仕事は1月3日、NHKラジオにて「エレファントカシマシ宮本浩次　うたことば」に出演させてもらいます。 19時20分より22時55分まで、3時間半以上の生放送！？です。最高の名曲たちと共に、景気のいいドーン！とした放送になればいいと思っていますので、お時間あればお聞きくださいませ。そして（株）FACT自体は1月5日より通常営業を開始します。皆様にも充実した1年が訪れることを心から願っています。少しでも、ほんの少しずつでも　確実に前へ進められたらいいですよね。もう本当に様々なことがお互い様な2021年、頑張りましょう！！！！！！！！！！」1月1日 9時47分