佐藤友子のインスタグラム(tomokosato_hokuohkurashi) - 12月10日 13時45分

今日は最近更新できていない #佐藤の気まぐれ日記 のかわりに #みじかい読書感想文 を😌

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今年は頭の中がずっとワサワサしていたので、なかなか集中して活字を読むことができず、例年に比べて読了した本の冊数が少ない一年になったと思います。

それでも、本当に読んで良かったと心から思える本との出会いがちゃんと、そしていくつもありました。

そのせいか、
読書って、量だけじゃなく
どんな本と、どんな言葉と出会えたか
というところで満足感を計ってもいいのかもしれないと思うようにもなりました。

その中で必ずあげたい一冊に、オードリー・若林正恭さん著の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
があります。

この本は読み終わった後もう一度、頭に戻って二周読みしてしまったほど、心地よい読書体験ってこういうのだった！と思い出させてくれるものでした。

若林さんが仕事の合間に取れた貴重な休日の数日間を使ってキューバやアイスランド、モンゴルを一人で旅する様子が描かれたエッセイなのですが、
その旅の途中に何度も亡くなられたお父様のことを思い出し、お父様と対話するような気持ちで海外を歩くシーンに、なにかこみ上げてくるものがあります。

物事を斜めに見ないで済むならば、人生はあたたかいものだとどこまでも信じていたいと私自身もいつも思っているのですが、やっぱり斜めに見そうになる瞬間や傷つきたくない一心で合理的な理解をしているふりをしてしまう瞬間があったりするのも正直なところです。

でもこの本を、若林さんの斜め後ろくらいを静かに歩きながら一緒に旅させてもらっているような気持ちで一貫して読むことで、
「人生はあたたかいものだ」とこれからも信じていきたいなと、やっぱり、そう思いました。

そして不思議なほどに、ああ、自分もまた海外旅行したいなとなる以上に、過去にした旅のことを思い出す読書体験でした。

旅に出たくなるのではなくて、旅をした過去に想いを馳せたくなる。

そんな一冊で、いまの自分と気分にぴったりの本でした。

これからことあるごとに何度も読み返すことになりそうです。

読み終わったとき、いつも心の中に小さな希望みたいなものが残りそうな気がします。

#表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
#若林正恭 さん
#読書記録
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