HOUYHNHNM/フイナムのインスタグラム(houyhnhnm_official) - 11月23日 20時37分
インスタ連載
【フイナム・ファッションディレクターMの私的スタンダード】Vol.02
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ファッションをこよなく愛するフイナムの編集担当・村松が私物や気になるモノを不定期でアップするインスタ連載。今回はエルメスのカレです。
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日本のファッションの先駆者といえば誰でしょうか? 川久保玲、山本耀司、三宅一生の御三家はもちろん、1970年代にプレタポルテの礎を築いた高田賢三も間違いなくその一人。でもぼくがここで触れたいのは、名だたるデザイナーではなく、茂登山長市郎さん。いまはなき「サン・モトヤマ」の創業者で、エルメス、グッチ、ロエベ、フェラガモなど、錚々たるブランドを日本に紹介し、広めた方です。
もともと彼は、戦後の闇市で外国製品を販売。親しい客から「もっと美しいものを、ヨーロッパの文化を売りなさい」とアドバイスされ、59年にはじめて渡欧(観光目的の渡航が認められてなかった時代)しました。現地の芸術文化や生活を理解するため、その後何度もヨーロッパに赴き、自分の足で見つけたブランドと交渉。断られても断られても自分の思いを伝え続けたことが実り、ようやく自分の店で扱えるようになりました。ラグジュアリーブランドに対して日本人がまだ誰も目を付けてなかった頃の話。日本は64年の東京オリンピックの少し前、みゆき族が注目されはじめた時です。
先日、そんな茂登山さんの波瀾万丈の人生が綴られた『江戸っ子長さんの舶来屋一代記』(集英社新書)を読み、彼が日本のブランドビジネスを切り開いたことを知りました。
数ヵ月前、ぼくが一目惚れして買ったエルメスのカレ(正方形のシルクスカーフ)も茂登山さんの情熱と審美眼がなければ、ここになかったかもしれない。言い過ぎかもしれませんが、そんなことを感じるんです。
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2020/11/23