中村松江さんのインスタグラム写真 - (中村松江Instagram)「とてもセンセーショナルな内容というのを聞き、興味津々だった「異端の鳥(原題 Nabarvené ptáče / The Painted Bird)」を鑑賞。 2019年制作、チェコ・スロヴァキア・ウクライナ合作の映画です。 ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した同名小説の映画化です。 “僕は、生きて、家に帰る”というのがこの映画のポスターに書いてあるコピーですが、正にそういう内容の作品です。 物凄く綺麗事に内容を説明すると、第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、ユダヤ人の少年が戦火の中ホロコーストから逃れながら、彼に降りかかる多くの苦難(本当に悲惨過ぎる出来事)を乗り越え、様々な人々(殆どが狂気じみた人達)との出会いと別れを通じて、子どもから大人へ成長していくお話となります。 モノクロの映像が美しくも、余りにも人に優しくない中味が心に刺さる映画でした。 以下なるべく具体的な事は書きませんが、ちょっとネタばれになります。  私は殆ど予備知識無くこの作品を観たので、どこの国が制作したのかも知らずタイトルが英語表記だなと思ったら、何語か判別出来ない言葉が聞こえてきました😲 これ何と映画の舞台となる国や場所を特定されないよう、インタースラーヴィクという人工言語が使われていて、この言語が映画で使用されるのは史上初めてだそうです。 勿論映画に出てくるドイツ軍、ソ連軍はそれぞれドイツ語とロシア語で話しています。 まず映画の始まり、モノクロ画像で自然豊かな田舎の風景というのは見てとれますが、これがどこの国でいつの時代かもわかりませんでした。 しかし話が進むにつれ、どうやら第二次世界大戦中、主人公の少年はユダヤ人でドイツのホロコーストの恐怖の下にあることがわかってきます。 ホロコーストから逃れるために両親と別れ、田舎の親戚の家に疎開した少年が、彼の世話をしていたお婆さんが突然死して身寄りが無くなり、仕方なく一人で苛酷な状況をサバイバルしなければならなくなるのです。 構成は主人公が行く先々で出会う人々の名前がついた全9章からなっています。 とにかくありとあらゆるジャンルの虐待描写のオンパレードで、戦争やホロコーストも含めて、人間という生き物の、恐ろしさ、不条理さ、残酷さ、醜さ、愚かさ等のネガティブな面が少年の目を通して、これでもかと言わんばかりに観客の前に提示されます。(まあ少しは人間の善意も描かれていますが😅) 感触としては1979年、フォルカー・シュレンドルフ監督の「ブリキの太鼓」に近いと感じました。 主役の少年を立派に勤めたのはペトル・コトラール✨ 主人公の人生に関わってくる人々を演じるのは、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアー等の国際的に活躍する豪華なベテラン俳優達です。 製作、監督、脚本のチェコのヴァーツラフ・マルホウルは169分の長尺を退屈させませんでした。 この映画のタイトルの由来である鳥のエピソードも鋭く印象に残ります。 人間の本質というか、正体というか、誰しもが抱えているネガティブな側面、醜悪さを忘れずに自覚するためには必要な作品かもしれません。 とは言え長いし不快な内容なので安易に人に薦められない映画ですね。 ちなみに第76回ヴェネツィア国際映画祭ユニセフ賞受賞しています。 #歌舞伎 #中村松江 #異端の鳥 #thepaintedbird #nabarvenéptáče  #václavmarhoul」10月19日 8時12分 - matsue_nakamuraofficial

中村松江のインスタグラム(matsue_nakamuraofficial) - 10月19日 08時12分


とてもセンセーショナルな内容というのを聞き、興味津々だった「異端の鳥(原題 Nabarvené ptáče / The Painted Bird)」を鑑賞。
2019年制作、チェコ・スロヴァキア・ウクライナ合作の映画です。
ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した同名小説の映画化です。
“僕は、生きて、家に帰る”というのがこの映画のポスターに書いてあるコピーですが、正にそういう内容の作品です。
物凄く綺麗事に内容を説明すると、第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、ユダヤ人の少年が戦火の中ホロコーストから逃れながら、彼に降りかかる多くの苦難(本当に悲惨過ぎる出来事)を乗り越え、様々な人々(殆どが狂気じみた人達)との出会いと別れを通じて、子どもから大人へ成長していくお話となります。
モノクロの映像が美しくも、余りにも人に優しくない中味が心に刺さる映画でした。
以下なるべく具体的な事は書きませんが、ちょっとネタばれになります。

私は殆ど予備知識無くこの作品を観たので、どこの国が制作したのかも知らずタイトルが英語表記だなと思ったら、何語か判別出来ない言葉が聞こえてきました😲
これ何と映画の舞台となる国や場所を特定されないよう、インタースラーヴィクという人工言語が使われていて、この言語が映画で使用されるのは史上初めてだそうです。
勿論映画に出てくるドイツ軍、ソ連軍はそれぞれドイツ語とロシア語で話しています。
まず映画の始まり、モノクロ画像で自然豊かな田舎の風景というのは見てとれますが、これがどこの国でいつの時代かもわかりませんでした。
しかし話が進むにつれ、どうやら第二次世界大戦中、主人公の少年はユダヤ人でドイツのホロコーストの恐怖の下にあることがわかってきます。
ホロコーストから逃れるために両親と別れ、田舎の親戚の家に疎開した少年が、彼の世話をしていたお婆さんが突然死して身寄りが無くなり、仕方なく一人で苛酷な状況をサバイバルしなければならなくなるのです。
構成は主人公が行く先々で出会う人々の名前がついた全9章からなっています。
とにかくありとあらゆるジャンルの虐待描写のオンパレードで、戦争やホロコーストも含めて、人間という生き物の、恐ろしさ、不条理さ、残酷さ、醜さ、愚かさ等のネガティブな面が少年の目を通して、これでもかと言わんばかりに観客の前に提示されます。(まあ少しは人間の善意も描かれていますが😅)
感触としては1979年、フォルカー・シュレンドルフ監督の「ブリキの太鼓」に近いと感じました。
主役の少年を立派に勤めたのはペトル・コトラール✨
主人公の人生に関わってくる人々を演じるのは、ステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアー等の国際的に活躍する豪華なベテラン俳優達です。
製作、監督、脚本のチェコのヴァーツラフ・マルホウルは169分の長尺を退屈させませんでした。
この映画のタイトルの由来である鳥のエピソードも鋭く印象に残ります。
人間の本質というか、正体というか、誰しもが抱えているネガティブな側面、醜悪さを忘れずに自覚するためには必要な作品かもしれません。
とは言え長いし不快な内容なので安易に人に薦められない映画ですね。
ちなみに第76回ヴェネツィア国際映画祭ユニセフ賞受賞しています。
#歌舞伎
#中村松江
#異端の鳥
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2020/10/19

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