入山法子さんのインスタグラム写真 - (入山法子Instagram)「おっきいばあちゃんの命日だった。 おっきいばあちゃんとは曾祖母のことである。 明治生まれおっきいばあちゃんは13年前に95歳で旅立った。  わたしに、法子と名前をつけてくれたのはおっきいばあちゃんだった。 家でも着物を着ている人で、肌がつるんとして目が大きくて声も大きかった。 マグロのお寿司と牛肉が好きだった。 とにかく元気でいつも器がたっぷりとしていて、わたしはおっきいばあちゃんが大好きだった。 わたしが中学生の頃、ばあちゃんの家に行ったとき、食後にいつも出してくれる熱々の緑茶を断り、持っていった500mlのペットボトルに入ったアイスティーに口をつけた。 「なんだい、のんちゃん、それは紅茶なのかい?それが、本当に紅茶なのかい?」と、大きい目をさらに大きくさせて不思議そうに聞いてきた。ちょっと嫌そうに眉間にシワが寄っていた。 「もーばあちゃんは〜最近はね、ペットボトルに入って売ってるんだよ、缶よりもね人気なんだよ」と言いながら、少し恥ずかしい気持ちにもなった。 おっきいばあちゃんから、戦争の話も聞いた。お腹に赤ちゃんがいながら、お米をもらう列に必死で並んでいた話を1番覚えている。  そんなおっきいばあちゃんが、このご時世を生きていたらどんな気持ちを抱くんだろうと、このところ頻繁に思い出す。顔を、声を、手繰って。 情深い人だったから、むしろ知らずに天国にいてくれて良かったとも思いながら。  たまったもんじゃないよ!と一言で何もかも吹き飛ばしてくれるかもしれないし、そんな顔してないでお茶飲むかい、と優しく急須に手を伸ばしてくれるかもしれない。  ずっと近くにいる気がする。おっきいばあちゃんを思い出して生きることで無限に強い気持ちになれるんだ。」9月27日 19時18分 - iriyamanoriko_official

入山法子のインスタグラム(iriyamanoriko_official) - 9月27日 19時18分


おっきいばあちゃんの命日だった。
おっきいばあちゃんとは曾祖母のことである。
明治生まれおっきいばあちゃんは13年前に95歳で旅立った。

わたしに、法子と名前をつけてくれたのはおっきいばあちゃんだった。
家でも着物を着ている人で、肌がつるんとして目が大きくて声も大きかった。
マグロのお寿司と牛肉が好きだった。
とにかく元気でいつも器がたっぷりとしていて、わたしはおっきいばあちゃんが大好きだった。
わたしが中学生の頃、ばあちゃんの家に行ったとき、食後にいつも出してくれる熱々の緑茶を断り、持っていった500mlのペットボトルに入ったアイスティーに口をつけた。
「なんだい、のんちゃん、それは紅茶なのかい?それが、本当に紅茶なのかい?」と、大きい目をさらに大きくさせて不思議そうに聞いてきた。ちょっと嫌そうに眉間にシワが寄っていた。
「もーばあちゃんは〜最近はね、ペットボトルに入って売ってるんだよ、缶よりもね人気なんだよ」と言いながら、少し恥ずかしい気持ちにもなった。
おっきいばあちゃんから、戦争の話も聞いた。お腹に赤ちゃんがいながら、お米をもらう列に必死で並んでいた話を1番覚えている。

そんなおっきいばあちゃんが、このご時世を生きていたらどんな気持ちを抱くんだろうと、このところ頻繁に思い出す。顔を、声を、手繰って。
情深い人だったから、むしろ知らずに天国にいてくれて良かったとも思いながら。

たまったもんじゃないよ!と一言で何もかも吹き飛ばしてくれるかもしれないし、そんな顔してないでお茶飲むかい、と優しく急須に手を伸ばしてくれるかもしれない。

ずっと近くにいる気がする。おっきいばあちゃんを思い出して生きることで無限に強い気持ちになれるんだ。


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2020/9/27

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