偕成社のインスタグラム(kaiseisha_pr) - 8月24日 12時00分
【今週のおすすめ】25年におよぶ「迷子」。中国残留孤児の半生をつづるノンフィクション『じいじが迷子になっちゃった』
1945年8月15日、日本は終戦を迎えました。しかし、この日を境に、急に平和で安心できる世界が訪れたわけではありません。
なかでも、終戦間際に中国に残された人々の苦しみは、長きに渡りました。きょうご紹介するのは、自力で日本の家族を探し、中国からの帰国を果たした中国残留孤児の青年・城戸幹さんの半生をつづったノンフィクション。幹さんの娘である、城戸久枝さんによる作品です。
引き揚げの途中、わずか3歳で、たったひとり、取り残された幹。淑琴(スーチン)という女性が母代わりになってくれ、「孫玉福(スンユイフー)」という中国名をもらって育てられました。
「自分は日本人だ」という意識がずっとあった玉福は、「日本に帰りたい、本当の両親に会いたい」という気持ちを強くしていき、なんとかして自分の出自を知りたいと、自力で奔走するのですが……。
この本の元になったのは、城戸久枝さんが2007年に出版し、講談社ノンフィクション賞など3つの賞を受賞した名作『あの戦争から遠く離れて』です。久枝さんに息子さんが生まれ、「じいじ」に当たる幹さんの話を伝えようと思ったとき、これでは子どもには難しいと、今回子ども向けに書き直しました。
どんな人でも、家族の歴史をたどると「戦争」がある、ということが伝わる一冊です。ぜひ、手にとってみてください。
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2020/8/24