猫沢エミのインスタグラム(necozawaemi) - 6月13日 20時10分

雨上がりの川面は、妙にきらきらと鏡のように輝いています。

あ…屋形舟。コロナの規制中、すっかり姿を見なくなっていた舟も、だんだんと以前の風景に戻ってきた。

ヨーロッパ側の国境閉鎖解除に関する新しい情報が少しでも出ると、彼が懸命に教えてくれる。もちろんすごく嬉しいのだけど、ヨーロッパよりもコロナの感染者が少ない日本の対応が、なかなか軟化しないのではないかという不安が渦巻いてしまう。こうゆうとき、私もしょせん日本人だな〜…ネガティヴ思考が先に立つのかと、ちょっと自分が嫌になる。

お互いが会えずにいることが、かなり限界に近づいていて、たぶん世界中で少なからず同じことが、様々な恋人たち間で起きているのじゃないかと想像する。

この間、幸いなことがたくさんあった。イオの寛解、ユピ坊の体調が落ち着いたこと、私の体調もまずまずであることetc... なにを贅沢なと自分を叱責してはみるものの、だってしょうがないじゃん…会いたいんだものと、心の中はふとした拍子にどしゃ降りになる。

ガブリエル・ガルシア＝マルケスの《コレラ時代の愛》を思い出す。ありゃすごい愛のストーリーだった。すごいけど、あんな風になりませんように。あそこまで、互いが流浪して年老いた挙句にやっと愛し合えるようになる…って、物語としては素晴らしいけれど、当事者になるかどうかは、まったく別の話だ。 現実はいつも、物語よりも平凡で慎ましく、つまらないほうがずっと幸せだから。

#東京下町時間　#猫沢図書館　#同名の映画もすごいよ

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