LOVEのインスタグラム(loveyanen_official) - 5月17日 19時12分
すごくいい話を聞きました。お付き合いください。
その昔、戦争中のある国のこと。
とある軍曹が、打ち落とされる飛行機の改善のために技術者を集めて会議をしたそうな。
「ぼろぼろになって帰還した飛行機の機体を見て、被弾していたところのパネルを全て強化しろ。ただし燃料を積むための重量は守って設計しなおしてくれ」
この難題に、とある数学者が手を挙げました。
「私に案があります、発言よろしいですか」
軍曹は「いいだろう、言ってくれ」と先を促し、数学者は話し始めました。
「被弾したところよりも、被弾していないところのパネルを出来る限り強化すべきだと思います。私たちは、被弾して帰還した飛行機だけを見ていますが、帰還していない飛行機がなぜ墜落したかを考えなければなりません。ここに見える帰還飛行機のダメージは、そこは敵に打たれても帰ってこれた、という技術の証明でもあります。それ以外のどこかを撃たれた飛行機こそが墜落したのでしょう。ですから目に見えるダメージ以外の箇所を強化して、より多くの飛行機が被弾しても帰ってこれるようにするべきです」
軍曹は数学者の言うとおりに飛行機を設計しなおしました。すると本当に多くの飛行機が被弾しても帰還するようになったんだそうです。
これをConfirmation bias、確証バイアス、というんだそうです。Survivorship bias、生存者バイアス、もそれに当たるそうです。
コロナで苦労している中小企業やフリーランスはなぜ今苦しいのか、政府のせいだと叫ぶ皆さんにこの話を考えてみてほしいです。
仕事ができなくなったのは未知のウイルスが現れたからです。私たちの社会を飛行機、と考えてみたら、今の経済的ダメージが被弾した傷痕のようなもの。そして、それでもまだなお踏ん張ってられるのは、医療関係者、少なくとも遅くとも補償を可能にしようとしてる政府関係者(首相は看板、程度に私は捉えています)、色々なライフラインで働いている人たち、ワクチンの研究をしている人達が、機体を守っているから、ではないでしょうか。彼らを強化することが、今一番多くの機体を帰還させられる方法じゃないでしょうか。
必要があると思えば怒りの声を上げるべきですが、今何よりも無駄なことは、看板の首相がいくら口下手で呆れるほど役立たずに見えるとしても、自分の苦しさを国への不信感としてぶつけるものの考え方そのもの。この飛行機の改善がますます遠くなりそうな気がします。
日本の治安はこんな時でもそもそも素晴らしいです。医療補償は例えばアメリカの比じゃないくらいあります。例え古いシステムでも政府がなければ無法地帯で衛生なんて二の次です。私は日本のシステムは今でさえも基本の基本を支えているという面にもう一度感謝します。
それでも被弾した経済がまず弱者から殺してしまうシステムなら、見えていないけど私たちを支えている医療や科学技術を強化する方向に、向かってゆけるように提案したいですし、話を聞いてくれる軍曹(リーダーや責任者)を選びたい。
コロナと経済の圧迫感、私はこの話を聞いて未来への課題を新たな視点で持つことができて少しすっきりしました。
引き続き踏ん張りましょう。
被弾しても帰還できる飛行機が増えますようにと心から願います。
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2020/5/17