松浦勝人のインスタグラム(max_matsuura) - 5月14日 12時19分


【松浦勝人】「世間をザワつかせる音楽をつくる。結果が出なければ、これが最終章。その覚悟でやっている」VOL.2
今回、若くて初顔合わせに近い作曲家もふたりいた。そのふたりは、僕のことを過剰に偉い人と思っていたようで、僕が言うことをいちいちメモしたりする。僕が何か頼むと、直立して「はい!」なんて答えたりする。
ミーティングで僕が曲を選ぶ時は、誰が作ったのかわからないようにした。予断を入れずに、楽曲の質だけで選ぶため。結果、若手の作った曲を選ぶことも多かった。若手はものすごく嬉しがって、やる気を出す。ベテランの作曲家もそれを見て、対抗心に火がつく。
気候もいいハワイだから、少しぐらいは遊んでもいいと思っていたけど、そんなことは誰もしない。夜中にちょっとお酒を飲みに行く程度で、1日中ずっと没頭している。夢中になって、楽曲を作っている。
僕自身も学ぶことが多かった。楽曲について意見を言う時に、僕は20年前の昔話しかできない。ところが、若い作曲家たちにとっては、それがかえって新鮮に感じられる。それを彼らの感覚で、今の形に表現し直してくれる。古臭い話が一周回って古臭くなくなっている。
だから、次はもっと若い世代の作曲家も連れていこうと思っている。20 代の作曲家たちが作る楽曲のなかには、僕がもはや理解できないものがたくさんある。そういう作曲家たちに、昔話をして「ダサい」と言われるのか、それとも「かっこいい」と言われるのか、若い感覚で今の形にするとどうなるのか。そういうことも試してみたい。
今回は、あくまで実験なので、特定のアーティストに提供することは想定しないで楽曲を作った。次回は、アーティストを想定して、本格的に楽曲制作をしようと考えていた。
当然、1億回再生、10億回再生を狙う。10億回再生を狙うには、日本だけじゃなく、アジア圏に配信することも視野に入れている。楽曲を提供するアーティストだって、日本人だけとは限らない。ハワイをそういう拠点にしようと動いていた。
それが、新型コロナウイルスの影響で、渡航が難しくなり、中断している。さすがに、感染の影響で人が集まってはいけない、ライヴは開けない、海外にも行けないというリスクはまったく想定していなかった。
でも、この感染拡大の問題は、誰に聞いても答えが出ない。専門家だって、明確な答えは出せない。本当に困っているけど、むしろこの状況を利用してやるぐらいの気持ちで向かっていかないと負けてしまう。今の状況で合宿はできないけど、楽曲作りは、PCとキーボードとスピーカーぐらいあれば十分。それもプロ用機材なんかいらない。ネットで購入できるもので十分。仕上げは、スタジオで行えばいいんだから。
僕ももう55歳。その僕が、今の世間をザワつかせる音楽を生みだすことができるのか。今回の挑戦で結果が出れば次の章が開けてくる。結果が出なければ、これが最終章になる。その覚悟でやっている。

#masatomatsuura
#maxmatsuura
#avex


[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する

2,019

19

2020/5/14

松浦勝人を見た方におすすめの有名人