こばやしあきこさんのインスタグラム写真 - (こばやしあきこInstagram)「[７日間ブックカバーチャレンジ]４日目真っ白い嘘　向田邦子これは、大好きな向田邦子先生の生誕八十年出版記念朗読会の記念本。宝物。この夜、朗読された方々は樹木希林さんはじめ物凄いメンバーだった。プロローグ　樹木希林白い絵　田畑智子黒い縞馬　風吹ジュン有眠　樹木希林中野のライオン　藤竜也娘の詫び状　加藤治子父の風船　田畑智子ホームドラマの嘘　風吹ジュン寺内勘太郎の母　樹木希林字のない葉書　総出演本当に素晴らしい体験だった。圧巻だった。あそこにいきたいと思った。朗読会あとのパーティーにも参加させていただけて、なんと久世光彦さんにご挨拶させてもらえる機会に恵まれた。紹介してくれた出版社のかたが「彼女、女優になりたくて出てきたんですよ」とおっしゃってから、ご機嫌だった久世さんが真剣な表情にかわり、緊張が増したのを覚えている。ＮＨＫ京都を退職し、東京に出てきて半年ほどたった頃だった。その頃大橋巨泉さんの事務所にいた。その出会いから二週間ほど後に、久世さんが亡くなってしまった。あの時、紹介してくれた出版社の方から電話がかかってきた。「実はあの日あのあと、久世さんと君について話したんだ。『美人てわけじゃないのに、不思議な華がある。あの子、いけるかもしれないよ。そのためにはアナウンサーの事務所ではダメだ。役者の事務所に入ったほうがいい。そしたら僕のところへ連れてきて。』て言ってたんだ。まさかこんな早く亡くなるなんて。なんだか、久世さんの遺言みたいな気がして、伝えておかないととおもったから。」と。一生忘れないことば。久世さん。まだあの舞台にご一緒できるところに至ってませんが、やっと役者の事務所に入りました。気張りますので、「君、誰だい？」何て仰らず、みててくださいね。ちなみに、この本の冒頭と、最後にはには、向田邦子さんのこの言葉が書かれている。放送作家の適性は何であるかという質問に、私はいつも次のように答えております。 ①胃腸が丈夫 ②おしゃべりで楽天的 ③嘘つきであることーーー本当らしい面白い嘘を、パッパッと思いつかれるようになったら、あなたはホームドラマの書き手として、食べてゆけます。いや、それ以前に、あなたの家庭は必ず円満です。私が保証いたします。向田邦子そして私はその嘘を、まるで真っ白にみえるようにまで、演じていきたい。 ※こんなに大切な宝物の背表紙を噛んだのは、我が家のウサギです。。蒲公英ー！！！ #ブックカバーチャレンジ #向田邦子 #久世光彦 #こばやしあきこ」5月5日 12時21分