黒河内真衣子のインスタグラム(mamekurogouchi) - 4月8日 18時31分

絣を初めてみたのはたしか奄美大島でした。
ジャガードが生まれるより前に、昔の人は柄を表現する為に経糸と緯糸に糸括りをして染めを施してパズルの様に織りなしていました。長らく自分のコレクションにも取り入れたいなぁと夢みていましたがなかなか値段や生産背景の折り合いがつきませんでした。しかし今シーズン群馬県桐生市で試作を挑戦することができたのです。リアルな絣ではないですが糸括りの染めのかわりに整経した経糸に転写で図案をのせ、織ることで柄を表現しています。
ちなみにもっと柄を歪ませて織りたいなーと現場で話したら、大丈夫、その装置作るからと言われて、物干し竿が登場してびっくり。糸と糸の間に物干し竿を挟んで糸に張りを出したら思い描く歪みが出るはず！と教えてくれました。
生地が織り上がるまで果てしない時間がかかるのですが呼吸するように織機を操る職人さんをみて、人の手で作られているんだなぁと改めて感じます。
何のことやら…という方もいると思うのですが、ただただ、この柄の描かれた経糸が織機にかかっているのが美しくて溜息です。

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• yuichironoda