岡田マリアさんのインスタグラム写真 - (岡田マリアInstagram)「2007年の今日!@motownmuseum  当時(23歳🙈)帰国して書いた文章もご興味あれば👇  ロックを愛する私がソウルミュージックに興味を持ったのは昨年秋のこと。大御所、元サム&デイヴのサム・ムーアとの出会いでした。彼のライヴをブルーノートで観たとき私には全く縁がないはずの時代、国、人種、そして彼の人生を垣間見た気がしました。 初めて聴いた曲なのに、その魂の歌声は強く胸に響き、自然と涙がぽろぽろとこぼれました。  72歳の彼は私に教えてくれました。「今でこそR&B、ソウルと呼ばれている黒人音楽、最初は名前なんかなかったんだ。誰も聴いたことのない音楽だったからね。だから僕たちはこれはルーツミュージックと呼んでいたんだよ」 まさしく彼らの起源を感じた音楽が遠い日本に住む若い私の心をこんなにも揺さぶったのは欲や愛、悲しみや喜び、色々な感情が詰まっている人間らしい音楽だったからではないかなと思いました。  その日以来、ソウルに興味を持った私はソウルミュージック発祥の地、アメリカ・デトロイトにあるモータウン博物館の存在を知りました。R&B、ソウルファン、いや、音楽ファンなら一度は行ってみたい、でも遠くてなかなか行けない...歴史的レコーディングがたくさん行われたモータータウンにあるミュージアム。  雪が残るアメリカ・デトロイト、2月最後の日。「博物館」は家々が並ぶ通りに佇む「一軒家」でした。中に入ってチケットをgetし、2階へ。エレベーターが開くとそこには「welcome!僕が案内するよ」と明るいスマイルのガイドさん。  2階はたくさんのレコードジャケットや写真が展示されている部屋。 THE JACKSON 5, Marvin Gaye, Diana Ross & The Supremes, Stevie Wonder, The Temptationsなどなど! モータウンレーベルを代表するアーティスト達の黄金期が、時が止まったように存在していました。 「これらは全て貴重な資料だよ!でも、ここで一番値打ちがあるのは...」と、彼が指差したガラスケースの中には黒い帽子とキラキラのダイアモンドが散りばめられた手袋。「帽子の中に持ち主の名前が書いてあるから見てごらん」と言われ覗いてみると、Michal Jacksonの名が刺繍されていました!「泥棒がきたらこれだけは守るね」とガイドさん、ユーモアたっぷり。  1959年から1972年までの13年間、今で言う年中無休だったというこのスタジオ。アーティスト達の憩いの場だったというキッチン。レコーディング中のスティービーワンダーが好んで食べたというチョコスティックバーがある販売機。秘書の小さな机に置いてある三台の電話機。博物館となった今もそこにはまだパッションが残っている気がしました。  数々の名曲がレコーディングされた地下のスタジオ。 皆、ここで、その歌声を永遠のものにしたんです。  スティービーが弾いたピアノ。このピアノに座りながら彼はどんな気持ちで、どの曲を歌ったのだろう。  興奮しました、魂の音楽=ソウルミュージック発祥の地に来られたこと。その歴史に少しだけ触れられた気がしたこと。 けれど同時に忘れてはならない、その華々しい成功の裏の様々な苦労を知ることもできました。  黒人への差別意識が根強く残っていた当時のアメリカ。音楽にも存在していた差別。白人文化にクロスオーバーさせるためのモータウンレーベル創立者のベリーゴーディーJr.の挑戦。 でも良いものは良いと受け入れたアメリカの、音楽が人種を超えた歴史的な時。その時代、文化に触れられるわけもないほど若く、遠い日本に住む私がアメリカの小さなお家の素朴なスタジオで決して関係無くはない、人の心、矛盾、差別、そして音楽の力について学べた見学でした。  ソウルミュージック、心から湧き出る思いを正直に綴った歌は色々な物や思想が変わった21世紀も私達の心に響くと思います。 だって国は違えど同じ人間、笑ったり泣いたり、夢を見たり、昔からずっと変わらないでしょう?」2月28日 15時21分 - maria_okada

岡田マリアのインスタグラム(maria_okada) - 2月28日 15時21分


2007年の今日!@motownmuseum
当時(23歳🙈)帰国して書いた文章もご興味あれば👇

ロックを愛する私がソウルミュージックに興味を持ったのは昨年秋のこと。大御所、元サム&デイヴのサム・ムーアとの出会いでした。彼のライヴをブルーノートで観たとき私には全く縁がないはずの時代、国、人種、そして彼の人生を垣間見た気がしました。
初めて聴いた曲なのに、その魂の歌声は強く胸に響き、自然と涙がぽろぽろとこぼれました。

72歳の彼は私に教えてくれました。「今でこそR&B、ソウルと呼ばれている黒人音楽、最初は名前なんかなかったんだ。誰も聴いたことのない音楽だったからね。だから僕たちはこれはルーツミュージックと呼んでいたんだよ」
まさしく彼らの起源を感じた音楽が遠い日本に住む若い私の心をこんなにも揺さぶったのは欲や愛、悲しみや喜び、色々な感情が詰まっている人間らしい音楽だったからではないかなと思いました。

その日以来、ソウルに興味を持った私はソウルミュージック発祥の地、アメリカ・デトロイトにあるモータウン博物館の存在を知りました。R&B、ソウルファン、いや、音楽ファンなら一度は行ってみたい、でも遠くてなかなか行けない...歴史的レコーディングがたくさん行われたモータータウンにあるミュージアム。

雪が残るアメリカ・デトロイト、2月最後の日。「博物館」は家々が並ぶ通りに佇む「一軒家」でした。中に入ってチケットをgetし、2階へ。エレベーターが開くとそこには「welcome!僕が案内するよ」と明るいスマイルのガイドさん。

2階はたくさんのレコードジャケットや写真が展示されている部屋。
THE JACKSON 5, Marvin Gaye, Diana Ross & The Supremes, Stevie Wonder, The Temptationsなどなど!
モータウンレーベルを代表するアーティスト達の黄金期が、時が止まったように存在していました。 「これらは全て貴重な資料だよ!でも、ここで一番値打ちがあるのは...」と、彼が指差したガラスケースの中には黒い帽子とキラキラのダイアモンドが散りばめられた手袋。「帽子の中に持ち主の名前が書いてあるから見てごらん」と言われ覗いてみると、Michal Jacksonの名が刺繍されていました!「泥棒がきたらこれだけは守るね」とガイドさん、ユーモアたっぷり。

1959年から1972年までの13年間、今で言う年中無休だったというこのスタジオ。アーティスト達の憩いの場だったというキッチン。レコーディング中のスティービーワンダーが好んで食べたというチョコスティックバーがある販売機。秘書の小さな机に置いてある三台の電話機。博物館となった今もそこにはまだパッションが残っている気がしました。

数々の名曲がレコーディングされた地下のスタジオ。
皆、ここで、その歌声を永遠のものにしたんです。

スティービーが弾いたピアノ。このピアノに座りながら彼はどんな気持ちで、どの曲を歌ったのだろう。

興奮しました、魂の音楽=ソウルミュージック発祥の地に来られたこと。その歴史に少しだけ触れられた気がしたこと。
けれど同時に忘れてはならない、その華々しい成功の裏の様々な苦労を知ることもできました。

黒人への差別意識が根強く残っていた当時のアメリカ。音楽にも存在していた差別。白人文化にクロスオーバーさせるためのモータウンレーベル創立者のベリーゴーディーJr.の挑戦。
でも良いものは良いと受け入れたアメリカの、音楽が人種を超えた歴史的な時。その時代、文化に触れられるわけもないほど若く、遠い日本に住む私がアメリカの小さなお家の素朴なスタジオで決して関係無くはない、人の心、矛盾、差別、そして音楽の力について学べた見学でした。

ソウルミュージック、心から湧き出る思いを正直に綴った歌は色々な物や思想が変わった21世紀も私達の心に響くと思います。
だって国は違えど同じ人間、笑ったり泣いたり、夢を見たり、昔からずっと変わらないでしょう?


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2020/2/28

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