Factelier(ファクトリエ)のインスタグラム(factelier) - 1月31日 21時19分


【トレンチコートの匠の本質とは〜特別だけど特別じゃない、AIにはできないこと!〜】
青森のサンヨーソーイングを訪問したのは、今日発売のトレンチコートをちょうど作り始めた頃でした。
そこで働く若手の職人にいろいろお話を聞いてきました。
すると、サンヨーソーイングが世界を魅了する理由が垣間見えました。

最初に話を聞いたのは、袖の地縫いとスティッチを担当されている田中千晴さん。
実は田中さん、入社するまでミシンを一度も踏んだことがなかったというのです。
今では立派な職人です。
どうやって成長するのか聞くと、こう答えました。
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「品質を落とさずにいかに早く縫えるかというのは、努力しかないです。間違いも許されないですし、いつも一発勝負。その中でどういう縫い方をしたらきれいに仕上がるのか、考えながら自分でコツを掴んでいく。その繰り返しなんです。」
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最初は全く何もできなかったところから先輩方が丁寧に教えてくれ、あんな風になりたい!と尊敬しているとともに理想像なのだそう。
そんな先輩が身近にいるのも素晴らしいことであり、サンヨーソーイングが技術力を常に向上させ、平均勤続年数が20年を越す所以なのかもしれません。

田中さんは、着る人のために少しでもいいものを作りたいというふうにも話していました。
だからこそ、作ったコートはすべて覚えているのだそう。
実際に自分が関わったコートを着ている人は街で見かけるとすぐわかり、嬉しくてテンションが上がるそうです。

常に一発勝負の緊張感のなかで最高のものづくりを使命とする田中さんですが、きついとかつまらないとかいう表情も発言も一切なく、むしろ「ものづくりが楽しい!」と終始笑顔で語ってくださったのが印象的でした。

毎日を楽しいと思って働いて向上心に溢れている素晴らしい職人たちを抱える工場で、世界が惚れるトレンチコートが生まれるのは、偶然ではなく必然なのかもしれないとさえ思います。

そんな匠の集団を束ねる工場長の和田さんに、「匠ってなんだと思いますか?」と尋ねると、こうおっしゃいました。
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「職人たちに「うまく縫うコツはなんですか?」と聞いてみると「特別なことはない」と言うんです。すべては体で覚えた特別な感覚であって、言葉では説明のしようがないもの。
私たちサンヨーソーイングは約50年間トレンチコートを作り続けてきました。その中で自分たちで技術を積み上げてきました。頭の中で考えた技術ではなく、50年の間に失敗と成功を経験してきて、その中で体感で得た技術というのは信頼度が高い。普通と思ってやっていることが実はすごい技術であること、それこそが匠なのではないかと思う。」
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これは奇しくも若手の田中さんが言っていた「自分の努力しかない」という言葉と一致します。
サンヨーソーイングにおける匠とは「高い技術を言語化できないところまで昇華されるほど努力して体で覚え、それが自然に、そして常に高いレベルで発揮できる人のこと。」そんなふうに感じました。

確かに職人の皆様はみんな迷いがなく、動きはミシンと一体化しているように見えます。
全く同じ縫製というのは二度とないので、その違いを感じ取り、自分たちの技術を信じて経験をもとに一発勝負で縫う。
そこには、着る人のことを考える、良いものを作ろうという、人間の感性や情緒も大きく関わっていそうでした。
だからこそ、AI化できないと思う。そんな風にもおっしゃっていました。

AIにはできない匠の技が詰まったトレンチコート。
昨年のモデルからバージョンアップしたモデルがいよいよ出来上がり、本日発売となりました。

明日は、そんな匠たちが作ったトレンチコートについて、詳しく紹介したいと思います。
お楽しみに。

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2020/1/31

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