平泉春奈のインスタグラム(hiraizumiharuna0204) - 1月10日 20時10分
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『月夜の誘惑』
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「キスしていいですか?」
「……ここ、会社だよ?」
「誰もいません」
「でも……」
「キスだけです。ずっとあなたに触れたかった。いいですよね?」
「……」
「肯定と捉えます」
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彼の骨ばった大きな手が私の髪の毛をくぐり
そのまま首筋に添えられる。
ちょっと待って、という言葉が出る前に
唇が強く重なった。
随分淡々と口説き通したわりに、余裕のない激しいキスだった。
彼の舌の粘膜からコーヒーとシトラスの香りが私の口内に入り込む。
ほろ苦さの後からネットリした甘さが脳に響く。
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思わず閉じた瞳をうっすら開けると、
無機質なオフィスと人工的なネオン
そして、神々しいほどの月明りが
彼の肩越しに見えてドキッとした。
今この瞬間、私は彼の上司なんかじゃなくて
ただの恋に臆病な女なのだと痛感する。
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ーーーーーあなたのこと、これ以上好きになってもいいの?
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ずっと怖かった。
大切なことを見失ってしまいそうで
今まで守ってきたものが壊れていきそうで
自分の心に蓋をしてきた。
でも私が守りたいものって何?
ちっぽけなプライド?
くだらない世間体?
誰かを愛しいと思う気持ちの代わりに失うものが
本当に私にとって重要なの?
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彼の手がスカートの中に入り込んできて我に返った。
「だめ……」
彼の手を掴む。
「……すいません。」
彼がそっと離れた。
「……あなたといると、余裕がなくなります。本当は今すぐここで……あなたを抱きたい」
少しバツが悪そうに俯く彼の姿が可愛くて、
胸の奥に温かいものが広がっていくのを感じた。
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私はそっと彼の胸元に顔を埋めた。
「続きは私の部屋のベッドじゃ、だめ?」
胸が高鳴る。
彼は強く私を抱きしめ、耳元で低く囁いた。
「朝まで、寝かせませんから。」
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オフィスラブ×歳下彼氏
だいぶ歳の離れた2人を想定して描きました!
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歳を重ねると守らなきゃいけない(と縛られている)事がどんどん増えて、自分で自分の首絞めちゃうこと、あると思います。
でもあまり「〇〇しなければならない」とか「こうあるべき」とかいう概念に囚われすぎてると、逆に本当に大切なものを見失うこともあるんじゃないかなって。
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だからいつも自分の心の中に、『本当に大切なものの優先順位』を留めておく事って大事かもなあって、それなりに歳を重ねた私は思うわけです。
それこそ紙に書き出してみれば気付く事、意外と多いですよ!あ、Twitterにも書いたよね、大好きな人の大好きなところを紙に書き出してみてって。あれに対して凄く沢山のDMが届き、「やってみます!」と言ってくれた方多くてなんだか嬉しくなった☺️✨
みんなが本当に大切なものを守れますように!
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※前回の官能イラストの投稿が消されてしまった件で、本当に沢山の方から励ましのDM頂き、凄く嬉しかったです😭
あとね、前の投稿凄く沢山のコメントも頂いてたのにそれも消えちゃって、それが心残りで…(Instagram運営事務局の方、コメントだけでも手元に残してくれたらいいのにね)
良ければ前回コメントくださった方、また感想と共にコメント下さい😂
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2020/1/10