中江有里のインスタグラム(yurinbow1226) - 12月19日 16時39分

福井のおろし蕎麦。
執筆の合間に、元編集者のUさんとランチしました。
今年出版した小説『トランスファー』の担当をするはずが、連載前に産休、育休に入られて、その後、ご家族の事情で一旦退職して海外へ。
久しぶりの帰国だったので、和食ランチにしてみました。

今年は奇しくも2冊の小説を出しましたが、小説を出すのは6年ぶりでした（エッセイはいくつか出しましたが）。
2013年に『ティンホイッスル』を出してからなかなか書けずにいたときに「短編書きませんか」と声をかけてくださったのがUさん。2016年文芸誌「BOC」に『リアン』（単行本未収録）を掲載していただきました。
わたしにとっては初の短編。どう書けばいいのかと悩みつつ、でも書き終えて充実感があった作品です。ここから次の作品『シャンプー』（オール読物　文春文庫『恋愛仮免中』に収録）が生まれ、次の短編『万葉と沙羅』（オール読物）に続き、「残りものには、過去がある』を書くまでに繋がっています。
あくまで自分の中の繋がりですが、この順番でなければ書けなかったのかも、と思います。それだけ最初の短編『リアン』は自分にとってひとつのターニングポイントだったし、書くチャンスをくださったUさんにも感謝しています。
ちなみに『リアン』のテーマは「繋ぐ」だったのですが、振り返ってみると、すべては繋がっているんですね。

今は別の作品に取り掛かっていますが、これらも過去から繋がる作品ばかりです。

いつか『リアン』に続く「繋ぐ」作品を書きたいと思います。

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