佐藤佳菜子さんのインスタグラム写真 - (佐藤佳菜子Instagram)「イギリス人は仮装する。ハロウィンじゃなくても仮装する。ファンシードレス、と聞いたらそれは仮装のことだ。昨晩、夫は帰ってきてからいそいそ何かやっていた。ブロンドのウィッグとホールトマトの空き缶を必死に探しながら白いシャツは洗ってあるか確認してくる夫。ゑ？アレ？ついに気がふれたのかな。聞けば、明日はスタッフの送別会でそれがアーティストとアートをテーマにしたファンシードレスパーティなのだと。夫曰く、ファンシードレスのポリシーはいわゆるドンキホーテ的な店のポリエステル満載の出来合いのコスチュームではなくうちにあるちゃんとしたナニかを使ってそれなりに見える衣装を作ることだそう。ヨッ！本物志向！って、なにカッコつけたこと言ってんだよ。それから夕飯の支度をしていたらお風呂場に呼ばれた。ブロンドのウィッグをかぶった 47歳の夫が真剣な顔をして言う。ダーリン、このウィッグをこの写真みたいにカットしてくれないか。ゑ？わたしのヘアカットの技術になにを期待してんの。今までわたしがまともに切ったことがあるのはうちの犬くらいだ。女は度胸やけくそになって切った。思い切って切った。この世に生きる私と浮世に生きる夫。夕飯の支度をしながらウィッグをカットする生活。夫がいるから私の人生は楽しくて夫がいるから私の人生は辛いです。 #写真はカットがお気に召した様子の夫と #私の気持ちを反映した表情のブタ #ウィッグカットヴァージン喪失 #ところでこれは誰でしょう #イミンの話」8月29日 17時09分