山戸結希のインスタグラム(yamato_uk) - 2月8日 22時18分

あなたは、
もうそれを忘れてしまったかもしれないことを、
わたしだけが、覚えているのでした。
映画を撮って初めて、
沢山の女の子の、涙を見ることとなりました。
劇場から出て来た女の子が、
わたしの眼の前で、ただただ、泣くのでした。
そのひとりひとりの涙を、
ぬぐってあげたられたら、とてもよかったはずなのに、
どうしても、その一回一回を、
「ああ、美しいな…」と、あまりに無力に見つめてしまうのでした。
そしてその分、決して忘れないであろうことだけを、即座にわかってしまう。
つまりは、あなたはもう忘れてしまった涙を、
わたしだけが、覚えているのでした。
ー
そうした体験の先に、映画『２１世紀の女の子』があると言えるかもしれません。
いや、そうとしか言うべきではないだろう。
人生で、あれよりもの贈り物は後にも先にもなく、
映画を創って良かったと、あなたの眼を視た瞬間に、それ以上はない揺るぎなさとともに知りました。
ー
これから、何が起こっても、
どう生きてゆくのだとしても、
もはやふたりの路が交わることはないのだとしても、
この映画を創ったことを、後悔することは出来ないのだと思います。
君の映画を、創れてよかった。
封切りだったよ、ありがとう。
山戸結希拝
#21世紀の女の子

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