aibook第4回公演「吐く」 無事に終演致しました。 ありがとうございました! 創り手の本意など関係ないのですが 第4回公演「吐く」について吐いてみます。 日々のニュースを目にする度に なんだかもやもやとした気持ちになり 日々の生活を考える度に どうにもスッキリしない事が多く これで良いのかと言う思いを描いていった作品でした。 私自身、ぼんやりとなんとなく感じているけれど 実際には、目をつぶっている事を物語にするわけで、 その作業は難航して 脚本はいつもよりだいぶ遅くなり 役者の皆様には負担をかけました? が、そこは実力派の皆様 脱稿してからの2週間、休みなく 脚本以上の厚みを増していただきました。 地方でアートチームを組む三人が 夢ではなく現実をチョイスしていくお話しに 若い方々はズキズキしたようで、有り難い限り。 それと同時に、 私が思うところは、その真っ只中を過ぎた チョイスしてきた私達へ。 今一度、それを考える時期じゃないのかなぁと。 夢を選ばなかった事云々ではなく 現実を受け入れる時に手放してしまった想い 今もなお、日々の中で現実と向き合う時に蓋をする想い。 愛すべき自分はもちろん 愛すべき周りの人々を想う気持ち。 目の前ではなく、私達が私達の後ろに 隠し持って目を背けている何か。 その何かを、よく見て。 それを手放したことすら、無しにしてしまっているなら その結果、この社会が出来上がっているならば、 私達は何を見つめ直す必要があるのか。 「吐く」は、よくある物語の流れで進みます。 若者の夢をベースに 町の抱える問題、過疎、工場誘致、養護施設、行政企業の立場など、社会の現実が絡んでくる。 理想とする姿が、経済と言う言葉に飲み込まれていく様。 これ、そのまま、今の日本が、 どこそこで抱えている問題です。 物語の中では それを良しとして受け入れます。 物語に限らず多くの現実を見ても、想像し得る結論です。 どこかで降る雨は、今、自分には関係ないとしても いつか、濡れる時が来る。 今、濡れる事を自分だけが免れれば良いわけではない。 それを知っていても みんな、自分が濡れない事が全て。 みんな自分の為に生きている。 それでいい、しょうがない。 そうやって人は汚れて沈んでいく。 「沈むんです、私も。でも違う、でも私は違う」 「吐く」では、小さな町の数人の話だけれど これが私達の今じゃない? 本当は分かっているのに 目を背けて過ごす この町の話は、この国の今じゃない? 彼女の吐く息は、あなたの吐いた息じゃない? どうしますか? 私はどうするんだ? そう言う思いを、私が吐いた作品でした。 毒で愛が見えなくなる、そんな気持ちで書きましたが でも、演劇を始めたら、 劇場には愛しかない日々でした。 チカラ、いただきました。 何かを奪う事も、与える事も 全て、ここに生きる人達から始まっていると痛感します。 ご来場いただいた方はもちろん 気にかけてくださった方 お力添えくたさった役者、スタッフ、家族 みんなの愛に感謝しております。 追記:千秋楽は大きな台風で西日本の皆様が 翌日は大きな地震で北海道の皆様が 各地で雨に降られております。 私の頭上は晴れていますが、いま、私にできる事を考えたいと思います。

mineco.mさん(@mineco.m)が投稿した動画 -

笹峯愛のインスタグラム(mineco.m) - 9月6日 10時54分


aibook第4回公演「吐く」
無事に終演致しました。

ありがとうございました!

創り手の本意など関係ないのですが
第4回公演「吐く」について吐いてみます。

日々のニュースを目にする度に
なんだかもやもやとした気持ちになり
日々の生活を考える度に
どうにもスッキリしない事が多く
これで良いのかと言う思いを描いていった作品でした。

私自身、ぼんやりとなんとなく感じているけれど
実際には、目をつぶっている事を物語にするわけで、
その作業は難航して
脚本はいつもよりだいぶ遅くなり
役者の皆様には負担をかけました?
が、そこは実力派の皆様
脱稿してからの2週間、休みなく
脚本以上の厚みを増していただきました。

地方でアートチームを組む三人が
夢ではなく現実をチョイスしていくお話しに
若い方々はズキズキしたようで、有り難い限り。

それと同時に、
私が思うところは、その真っ只中を過ぎた
チョイスしてきた私達へ。

今一度、それを考える時期じゃないのかなぁと。

夢を選ばなかった事云々ではなく
現実を受け入れる時に手放してしまった想い
今もなお、日々の中で現実と向き合う時に蓋をする想い。

愛すべき自分はもちろん
愛すべき周りの人々を想う気持ち。

目の前ではなく、私達が私達の後ろに
隠し持って目を背けている何か。

その何かを、よく見て。

それを手放したことすら、無しにしてしまっているなら
その結果、この社会が出来上がっているならば、
私達は何を見つめ直す必要があるのか。 「吐く」は、よくある物語の流れで進みます。

若者の夢をベースに
町の抱える問題、過疎、工場誘致、養護施設、行政企業の立場など、社会の現実が絡んでくる。

理想とする姿が、経済と言う言葉に飲み込まれていく様。

これ、そのまま、今の日本が、
どこそこで抱えている問題です。

物語の中では
それを良しとして受け入れます。

物語に限らず多くの現実を見ても、想像し得る結論です。

どこかで降る雨は、今、自分には関係ないとしても
いつか、濡れる時が来る。
今、濡れる事を自分だけが免れれば良いわけではない。

それを知っていても
みんな、自分が濡れない事が全て。

みんな自分の為に生きている。

それでいい、しょうがない。
そうやって人は汚れて沈んでいく。 「沈むんです、私も。でも違う、でも私は違う」 「吐く」では、小さな町の数人の話だけれど
これが私達の今じゃない?

本当は分かっているのに
目を背けて過ごす

この町の話は、この国の今じゃない?

彼女の吐く息は、あなたの吐いた息じゃない?

どうしますか?
私はどうするんだ?

そう言う思いを、私が吐いた作品でした。

毒で愛が見えなくなる、そんな気持ちで書きましたが

でも、演劇を始めたら、
劇場には愛しかない日々でした。

チカラ、いただきました。

何かを奪う事も、与える事も
全て、ここに生きる人達から始まっていると痛感します。

ご来場いただいた方はもちろん
気にかけてくださった方
お力添えくたさった役者、スタッフ、家族

みんなの愛に感謝しております。

追記:千秋楽は大きな台風で西日本の皆様が
翌日は大きな地震で北海道の皆様が
各地で雨に降られております。

私の頭上は晴れていますが、いま、私にできる事を考えたいと思います。


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