🎞#キネマ蘭報 ⇦このタグで映画のメモ書いていくことにした! . ✔️リリィ・シュシュのすべて(2001) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 岩井俊二監督の作品は「花とアリス」と「リップヴァンウィンクルの花嫁」が大好きなのだけど、実は「リリィ・シュシュ〜」は初めて観た。 「鬱映画」とか「落ちる」とか言われるから、「今の気分じゃないかな…」とずっと避けてしまってたんだけど、蒸し暑い夕方に家にこもるにはちょうどいいかなと思って、やっと! . 2000年に14歳を生きる登場人物たちは、1990年生まれの私とはほぼ同世代、近くで見てきたちょっと上の先輩って感じ。 CDウォークマンとか、ストラップがじゃらじゃらついた携帯とか、細い眉毛とか、20世紀末の空気感が蘇る感じがしたけど、あの頃の私はこんなふうに救いようがないほど「今」を生きていただろうか。 映画を観ながら、この少年少女たちはどんな大人になるんだろう、いつか再会したときには笑いあえてるかな…とか思ってしまう私は、ほんとに未来ばっか見てたマセガキだったんだなと気づく。 . 印象的だったのは、蒼井優ちゃん演じる津田詩織のこのシーン。 津田詩織は終始つかみどころがなくて、しぶとそうでいて儚い。 部屋の狭いベッドでテディベアに埋もれながら携帯で電話するシーンは、詩織の少女性、幼さ、もろさと運命を象徴しているような気がした。 大きなもの(それ自体も幼稚なもの)に守られているようで依存して、踏みつぶしているようで押しつぶされていく。 . 私は岩井俊二監督の映す、日常に差し込む光とか空気とか湿度とかが大好きだけど、 岩井俊二作品に出てくる「少女」は幻想の中の存在だなあと思う。 「リップヴァンウィンクル〜」の中でのCocco(AV女優役)を観たときもなんとなく感じたことなのだけど。 性的なものに翻弄された少女は、自らを壊してしまうことで天使になる。 そこに、女性としてはあんまりリアリティを感じない。かわいいけどね。 自分に向く性的な視線や自分の変化を持て余しながらも、性を利用したり謳歌したりして生きてる、私はそんな少女のほうにリアリティを感じるんだよね。極端かもしれないけれど。 . どうしようもない揺らぎと緊張の中で、不意に出てくる10代の高橋一生が、劇中唯一と言っていいほどの健全爽やかキャラだったのが一瞬の癒しでした。 それにしても、今の30歳前後の実力派役者のオンパレード。20年続けることって偉大だなと思いました。 . . #リリィシュシュのすべて #岩井俊二 #蒼井優 #津田詩織 #映画 #映画メモ #映画ノート #movie #cinema #90年代 #00年代

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大石蘭のインスタグラム(wireless_ran) - 7月23日 12時27分


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✔️リリィ・シュシュのすべて(2001)
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岩井俊二監督の作品は「花とアリス」と「リップヴァンウィンクルの花嫁」が大好きなのだけど、実は「リリィ・シュシュ〜」は初めて観た。
「鬱映画」とか「落ちる」とか言われるから、「今の気分じゃないかな…」とずっと避けてしまってたんだけど、蒸し暑い夕方に家にこもるにはちょうどいいかなと思って、やっと!
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2000年に14歳を生きる登場人物たちは、1990年生まれの私とはほぼ同世代、近くで見てきたちょっと上の先輩って感じ。
CDウォークマンとか、ストラップがじゃらじゃらついた携帯とか、細い眉毛とか、20世紀末の空気感が蘇る感じがしたけど、あの頃の私はこんなふうに救いようがないほど「今」を生きていただろうか。
映画を観ながら、この少年少女たちはどんな大人になるんだろう、いつか再会したときには笑いあえてるかな…とか思ってしまう私は、ほんとに未来ばっか見てたマセガキだったんだなと気づく。
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印象的だったのは、蒼井優ちゃん演じる津田詩織のこのシーン。
津田詩織は終始つかみどころがなくて、しぶとそうでいて儚い。
部屋の狭いベッドでテディベアに埋もれながら携帯で電話するシーンは、詩織の少女性、幼さ、もろさと運命を象徴しているような気がした。
大きなもの(それ自体も幼稚なもの)に守られているようで依存して、踏みつぶしているようで押しつぶされていく。
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私は岩井俊二監督の映す、日常に差し込む光とか空気とか湿度とかが大好きだけど、
岩井俊二作品に出てくる「少女」は幻想の中の存在だなあと思う。
「リップヴァンウィンクル〜」の中でのCocco(AV女優役)を観たときもなんとなく感じたことなのだけど。
性的なものに翻弄された少女は、自らを壊してしまうことで天使になる。
そこに、女性としてはあんまりリアリティを感じない。かわいいけどね。
自分に向く性的な視線や自分の変化を持て余しながらも、性を利用したり謳歌したりして生きてる、私はそんな少女のほうにリアリティを感じるんだよね。極端かもしれないけれど。
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どうしようもない揺らぎと緊張の中で、不意に出てくる10代の高橋一生が、劇中唯一と言っていいほどの健全爽やかキャラだったのが一瞬の癒しでした。
それにしても、今の30歳前後の実力派役者のオンパレード。20年続けることって偉大だなと思いました。
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2018/7/23

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