<バターケースができるまで。その2> ・ 自分が持っているものがどうやって作られているか?ということに、興味のある人は少なく、興味のない人の方が多いというのは、これまで10年近くものを販売した実感です。モノの作り方よりもモノそのものに興味がある人が断然多い。だけど、やっぱりモノがどのように作られているのか伝えたいです。 ・ 現場に行くと本当に様々な努力があり、それが商品となって完成し、皆さまの手元に届いています。それを知ってもらうことで、一つ一つの商品に寛容になり、届いた商品に愛着を持つことができ、産地を助けるための一つの方法になると信じて、いつもこれを書いています。 ・ さて、バターケース。今回は圧力射込みという技法を使って作っています。(1)粘土を練り、(2)石膏型に圧力をかけて流し込み、(3)型から外し、(4)乾燥させ、(5)素焼きの後、(6)ろうを引き、(7)釉薬をかけ、(8)焼成し、(9)仕上げをして皆さんのお手元に届きます。その後、梱包の工程をはさみ、わざわざに到着し、そこからオンラインストアに掲載されて、皆さんの注文を受けて、出荷してお手元に届くということになります。 ・ この工程の全てが、人間が関わる工程になります。おおよそ300kgの粘土を練るのは機械ですが、そこに粘土を入れるのは人であり、水分量をコントロールするのも人です。圧力をかけるのは機械ですが、重い石膏型を運び、並べ、型を外すのは人です。釉薬をかけるのも人ですし、想像よりずっと手仕事です。そして、要所要所に様々な経験と技術が活かされています。 ・ 今回、バターケースの製造を行ってくださる鈴木さんご一家は家族4人で陶磁器を製造されており、100年ほど続く窯元です。撮影に伺った昨日は、全国でに真冬の寒波が襲った日。工房内の気温はとても低く、そんな中で冷たい粘土や釉薬と格闘しながら製造されている姿に感動しました。 ・ たくさんの商品を作るための施設ですから、コンベアで商品を動かしたり、そういったオートメーションの部分は多少ありましたが、ほぼ、全ての工程が手作業で、陶芸家とやっていることは変わりません。ただ、量産するための技術を持っているということだけが違いでした。 ・ このバターケースはあえて、人が作ったとわかるような仕様を目指しました。均一化よりも人間化。流れる釉薬の表情、陶器の土感、焼き色。どれ一つとっても同じものはありません。人間が均一を目指しても均一には絶対になりません。あえて表情豊かなモノづくりを目指しています。 ・ 気候や土の条件など様々なものに影響を受け、一部分はB品となり、廃棄されることになります。世の中にはそういった「検品」というものがあり、皆さまには人間の作った均一の部分だけを抽出してお届けしているのが、今のものづくりのしくみです。検品で弾かれたものの多くは、窯元に戻されて、産業廃棄物として処理される場合も多いそうです。もったいない、もったいないと思います。 ・ わざわざは、それを問題ないという認識をスタンダートにしたいと思っています。人間が作っているものは必ずブレる。そのブレを理解していただき、今回、そのブレ幅のあるものも販売する予定です。納得して買ってくださる方にお届けしたい。また通常はB品として弾かれてしまうものも、工場除外品という形に皆さまにお届けする予定です。 ・ 野菜もスーパーに並ぶのは規格の揃ったものが並んでいますが、直売所に行くと色んな形のものが売っています。でも新鮮でおいしく、愛おしい野菜たちです。わざわざでは、そんな愛おしい商品の取り扱いの仕方をしたいと思っています。 ・ 知ってほしいのならば、もっと面白く伝えなければならない。もっとわかりやすく、もっと面白く、動画もそのために撮りためています。なかなか仕事が追いつかず、公表できてませんが、今年はそんなことを地道にやる一年にしたいと思います!バターケース入荷はもうまもなく。2月初旬に販売スタートです!お楽しみに。 ・ #newitem #わざわざオリジナル #阿部春弥 #バターケース #わざわざでまもなく買えます

wazawazapanさん(@wazawazapan)が投稿した動画 -

ヒラハルのインスタグラム(wazawazapan) - 1月26日 14時45分


<バターケースができるまで。その2>

自分が持っているものがどうやって作られているか?ということに、興味のある人は少なく、興味のない人の方が多いというのは、これまで10年近くものを販売した実感です。モノの作り方よりもモノそのものに興味がある人が断然多い。だけど、やっぱりモノがどのように作られているのか伝えたいです。

現場に行くと本当に様々な努力があり、それが商品となって完成し、皆さまの手元に届いています。それを知ってもらうことで、一つ一つの商品に寛容になり、届いた商品に愛着を持つことができ、産地を助けるための一つの方法になると信じて、いつもこれを書いています。

さて、バターケース。今回は圧力射込みという技法を使って作っています。(1)粘土を練り、(2)石膏型に圧力をかけて流し込み、(3)型から外し、(4)乾燥させ、(5)素焼きの後、(6)ろうを引き、(7)釉薬をかけ、(8)焼成し、(9)仕上げをして皆さんのお手元に届きます。その後、梱包の工程をはさみ、わざわざに到着し、そこからオンラインストアに掲載されて、皆さんの注文を受けて、出荷してお手元に届くということになります。

この工程の全てが、人間が関わる工程になります。おおよそ300kgの粘土を練るのは機械ですが、そこに粘土を入れるのは人であり、水分量をコントロールするのも人です。圧力をかけるのは機械ですが、重い石膏型を運び、並べ、型を外すのは人です。釉薬をかけるのも人ですし、想像よりずっと手仕事です。そして、要所要所に様々な経験と技術が活かされています。

今回、バターケースの製造を行ってくださる鈴木さんご一家は家族4人で陶磁器を製造されており、100年ほど続く窯元です。撮影に伺った昨日は、全国でに真冬の寒波が襲った日。工房内の気温はとても低く、そんな中で冷たい粘土や釉薬と格闘しながら製造されている姿に感動しました。

たくさんの商品を作るための施設ですから、コンベアで商品を動かしたり、そういったオートメーションの部分は多少ありましたが、ほぼ、全ての工程が手作業で、陶芸家とやっていることは変わりません。ただ、量産するための技術を持っているということだけが違いでした。

このバターケースはあえて、人が作ったとわかるような仕様を目指しました。均一化よりも人間化。流れる釉薬の表情、陶器の土感、焼き色。どれ一つとっても同じものはありません。人間が均一を目指しても均一には絶対になりません。あえて表情豊かなモノづくりを目指しています。

気候や土の条件など様々なものに影響を受け、一部分はB品となり、廃棄されることになります。世の中にはそういった「検品」というものがあり、皆さまには人間の作った均一の部分だけを抽出してお届けしているのが、今のものづくりのしくみです。検品で弾かれたものの多くは、窯元に戻されて、産業廃棄物として処理される場合も多いそうです。もったいない、もったいないと思います。

わざわざは、それを問題ないという認識をスタンダートにしたいと思っています。人間が作っているものは必ずブレる。そのブレを理解していただき、今回、そのブレ幅のあるものも販売する予定です。納得して買ってくださる方にお届けしたい。また通常はB品として弾かれてしまうものも、工場除外品という形に皆さまにお届けする予定です。

野菜もスーパーに並ぶのは規格の揃ったものが並んでいますが、直売所に行くと色んな形のものが売っています。でも新鮮でおいしく、愛おしい野菜たちです。わざわざでは、そんな愛おしい商品の取り扱いの仕方をしたいと思っています。

知ってほしいのならば、もっと面白く伝えなければならない。もっとわかりやすく、もっと面白く、動画もそのために撮りためています。なかなか仕事が追いつかず、公表できてませんが、今年はそんなことを地道にやる一年にしたいと思います!バターケース入荷はもうまもなく。2月初旬に販売スタートです!お楽しみに。

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2018/1/26

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