豊永阿紀のインスタグラム(aki_t_official) - 1月17日 18時29分

空は繋がっている、
それに対して理屈は分かるのだけれど、いまいち現実味がない私は、こうして離れた場所でも同じ天気だと、やっとそれを感じられます。
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思えば幼い頃から、雨が好きだった。

雨の日にはレインコートが着れるから。長靴が履けるから
側溝に足を入れて、流れる水をせき止めて、子どもサイズの長靴は当たり前に追い越され、靴下をびしょ濡れにして、それが楽しかった。
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傘も持って出てるのに、帰る時間も知らせてないのに、校門を出たら祖父の車があった。その優しさが嬉しかった。
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そしてなにより、雨は美しい。
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雨の音は、規則的なようで変則的で、終わらない歌のようにずっと聞いていられる。静かな時間が許される。
ひんやりとした空気は、重さを溶かしてくれたり、時には、向き合う冷静さをくれる。
窓ガラスに頭をつけると、気持ちよくて、違う自分になれるきがする。
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雨だからといって、歌のように、物語のように、答えが見つけられるわけじゃないけれど、雨は時間を止めてくれるきがする。何も考えず、口も開かず、そうしていても、息がつまらない。きがする。
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心が敏感になったり、頭が痛くなったり、首や耳が痛くなったり、するのも雨だけど、
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それでも、美しいから。
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ずっと焦がれる。
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