きなこのインスタグラム(kinako_710) - 2月13日 22時37分

年の差およそ80歳。
祖母は毎日を一人で丁寧に、かつ楽しんで暮らしている人。その暮らしはとても面白い。
祖母は太陽と共に起きて、電気を使わずに明るい間にお風呂に入り、太陽が沈むと眠る。物をとても大切にする人で、野菜はベランダ菜園で栽培し、捨てるところはなく、豆腐の容器やパンの袋など、全ての袋や容器は何かしら家の中で斬新に再利用される。サランラップだって再利用。頂き物のおやつは全て冷凍庫に入れて一年かけて大切に食べる。祖母にとって冷凍庫は賞味期限を無期限にしてくれる魔法の箱ならしい。服は一切買わずに長年着てきた着物をリメイクして洋服を作ったり、母や私の学生時代の服、履いていた靴下を何度も縫い直して大切に身に付けている。家の中にはたくさんの紙の束があるのだけど、それは祖母が新聞の気になる部分を長年切り抜きジャンルごとにスクラップしているもの。注目箇所には赤線が引かれ、日付や一言が書き添えられている。新聞の切り抜きだけでどんな病気にも対応できそうな「家庭の医学書」が完成している。それらは祖母視点で集められた知識と情報の宝庫。
祖母の暮らしを見ていると、古くなったら捨てて新しいものを買うことが当たり前になっていてはいけないなと考えさせられるし、何より祖母のように暮らしの工夫を楽しめるようになりたい。とはいえなかなか難しいのだけど。少しずつ少しずつ。

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