蓮沼千紘のインスタグラム(knitchihiro) - 1月25日 21時54分
そして読了。
横尾忠則 "言葉を離れる"
背表紙まではみ出た表紙の字体。
本を買うだけ買って本棚に並べ背表紙に目垢をつけ置き位置を時折変えるそんな横尾さんらしい背表紙のデザインな気がします。
わたしが横尾さんを知ったのは友人が貸してくれた一冊の本からでした。
絵からではなく本から横尾さんを知りました。
なので横尾さんは私にとって作家であり画家でありました。
しかしこの本を読んで郵便局で働くことが高校生までの夢でそこからなんの因果かデザイナーになり画家になります。
デザイナーと画家は全く違う職業です。
創造は「私」からしか出発できない。
という言葉にとても共感しました。
一人一人違う「私」という人間だから生まれてくるものが違う。
生き方が違う。
毎日の過ごし方見えるもの聞こえてくるもの臭うものも何もかも感じ方も受け取り方も個性がある。
私は自分の生き様はそのまま作風に直結すると思っています。
意識的に見ているもの無意識で見えているもの全部が精製されてポンと思いつくものを編みたいと思い編み出す。
だから編むことを辛いとか苦しいと思ったことがありません。
思いつかなくなったら編むのをやめればいいと思っているからです。
ものすごくシンプルにベーシックに単純に。
感覚を人に伝えるには作り上げたものをただ見てもらい触れてもらい感受してもらう以外他にありません。
言葉では全ては説明できないし説明しようとすると違うものになってしまう。
付加価値としてつくそのものが生まれたストーリーですら本来は読まなくていい、感じればいい。
接客があり説明的で伝えることに必死な世の中ですがそうしようとすればするほど本来の作品の持つ力が弱まる。
作った本人ですら説明しきれない色々が私になっていてそこから創造されるものも説明しきれるものではない。
ものを見るとき他人からすぐにそのものの見方や良し悪しを聞くのではなくまず一対一で対峙し何を自分が感じるのか、
それをより大事に生きたいと思いました。
つまりはこの本も手に取る人によって感じることは違うはず。
何か惹かれたそんな方は是非読んで見てはどうでしょう。
横尾忠則さんの本はあと二冊読了予定。
新年からノロやらインフルやらで読破が出遅れましたが療養兼ねてここ数日で読み切りたいと思います。
仕事も進めつつ〜。
横尾さん関連のイベントもHanakoでも紹介しておりますが足を運びたいな。
#横尾忠則
#言葉を離れる
[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)
>> 飲む日焼け止め!「UVシールド」を購入する
216
0
2017/1/25