シトウレイのインスタグラム(reishito) - 1月8日 23時02分

女体についての8篇　晩菊：読了。
.
女体について描かれた文豪による掌編8篇。
.
・石川淳の掌編はロリータ妖女の奇譚物。
「英雄色を好む」と言いますが、江戸明治期にかけて時の権力者の下半身を渡りあるく女について。個人的にはコレが一番物語として面白かった！
.
・有吉佐和子は文章は軽く読めるのに含蓄があるので、
「筆者の意図するところを〇〇字以内で述べよ」とか、なんか国語のテストとかに出てきそうだな、と。作品全体が品行方正な感じが。
.
・芥川は地味にムッツリ。
.
・太宰と岡本かの子は、フランス映画のような趣（つまる所のヤオイもの）。
.
・森茉莉。不思議なところに句読点を置く、人だ。散文的、なので、ポエティック、なので、詩的、なので、ドリーミー、なので、夢見がち、なので、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、（以下同文）
個人的にはチャッチャと話を前に進めたいタイプの人にとっては「出来れば簡潔に言わない？」と言いたくなるのですがこのお嬢さん的おっとりした文体が彼女のオリジナリティでありチャームポイントであるとも言えるような気がしないでもない。
.
・谷崎が女性について語るときは十中八九、足の話しかしないのですが今回もまた毎度おなじみ安定感のある足の話。何回読んでも超セクシー。
.
・年増の女性の色気が迫力をもっ て描かれているのは林芙美子の掌編。筆者自身も色気のある大人の女性だったのだろうな、と。もっとこの人の小説読みたくなった！

#booklover #book #sake #本とワインとシトウレイ #今日は日本酒 #雨の日は読書 #晴耕雨読

[BIHAKUEN]UVシールド(UVShield)

>> 飲む日焼け止め！「UVシールド」を購入する