福間洸太朗のインスタグラム(kotarofsky) - 10月8日 08時10分

Another mysterious & great work by #beethoven

When I think of the composition time (1801), I realize how much he was courageous to write such an unusual slow meditative music as the first movement of a sonata. And his indication of "delicatissimamente" seems to have a speical meaning, considering his difficulty of hearing... „es fehlte wenig, und ich endigte selbst mein Leben – nur sie die Kunst, sie hielt mich zurück“ (from his testament in Heiligenstadt, October 1802)

余りにも有名な『月光ソナタ』ですが、改めて研究すると凄まじい音楽だと思わされます。
あの時代に、ソナタの第１楽章に一貫して悲しく瞑想的な緩徐楽章を書くというだけでも革命的なことですし、そこから２楽章、３楽章とモチーフを関連させながらも極限までにコントラストをつけ、終盤には全てが崩れ落ちるかのように音楽が衰退し、そこから一気にエネルギーを爆発させて終わります・・・。 1798年ころから始まっていた聴覚障害、この作品を作曲した1801年には近しい友人にそれを打ち明けたそうです。またこの頃、このソナタを献呈したジュリエッタ・グイチャルディ嬢かその妹のヨゼフィーヌに恋をして、自分が難聴であることと身分の差に苦しんだと言います。

第1楽章の冒頭に書かれた「可能な限り繊細に」という表示、そしてこの翌年に書かれた有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」内の次の言葉から、彼の切実な思いが伝わってきます。 “私を生につなぎ止めているのは芸術だ。内なるものを表現し尽くすまでは、死ねない”

#ベートーヴェン

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