佐藤嘉洋のインスタグラム(yoshihirosato1981) - 3月15日 19時16分

私は地道な作業が好きだ。
最近、駅前でチラシ配りをするようになった。
というのも、尊敬していたキックの先輩であり、今では同業の「のや」さんが、うちの近所でチラシ配りをしていたのを見かけたからだ。 「いままでポスティングはやっていたんですけど、チラシ配りは数回しかやってなかったです」
「やっぱり顔見て渡したほうがええよ」
「冷たい態度取られてヘコみませんか？」
「キックの練習に比べたら楽勝やて」

私は一応、キックボクシングの世界チャンピオンだった。
プライドというのも多少はある。
しかしながら、そんなのは選手としては強かっただけで、人として強かったりするわけでもない。
周りにデカい態度を取る理由にはまったくならない。 『謙虚さの中に誇りを持ち合わす男でありたい』

と、20歳そこそこの若者がTVで語っていた。
まさしくその通りだ。

チラシをもらってもらえるなら、186cmの図体を折り曲げて笑顔で声をかけてみよう。
完全に無視する人、お辞儀して断る人、手ではねのける人、立ち止まって聞いてくれる人、元々発展している駅ではないので、15分で10部しか配れない。
でも、ポスティングと絡めて今日も、100部配ったぞ。

ポスティング、チラシ配りに関して、とても面白いコラムが書けそうだ。
今月の1001kick.comのネタにしようかしらん、と画策している。

ああ、凍えた凍えた。
身体の芯まで凍えた。

でも、現役時代の練習に比べたら、寒かろうと無視されようと、マジで屁でもない。
ちくしょう、なんて素晴らしい人生なんだろう。

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