SPURのインスタグラム(spurmagazine) - 1月6日 11時59分
【素敵なあなた】 「おんな港町」が特に大好きです。八代亜紀さんのことです。初めて八代さんのコンサートに行きました。寺岡呼人さんがプロデュースしたブルースアルバム『哀歌-aiuta-』に紐付いたライブです。
実際に観る八代さんのチャーミングな魅力といったら。なんで今までライブに足を運ばなかったのか、悔みましたよね。ハスキーな歌声とピュアな優しさとの、アンバランスなようでいて、絶妙な均衡が八代さんの世界にはあるんです。MC中、おもむろに前列のファンの方々が立ち上がり、ステージまで贈り物を届けるほのぼのとした光景も新鮮でした(その日は梨とキウイと蜂蜜でした)。可愛くて美しくて優しくて、歌声は強い。ずっとずっと追いかけたくなる存在であることを決定付けられたのが、アンコールでした。
八代さんが選んだのは“素敵なあなた”。浅田真央選手の、今季のショートプログラムの楽曲です。「私もずっと昔に歌っていた思い出の曲だから、びっくりしたの」、八代さんは言うのです。そして「あの曲で滑る真央ちゃんは、本当に素晴らしかった。久々の試合で胃がびっくりしちゃったのよね、きっと。満足はしていないかもしれないけれど、あなたは世界一美しくて、素晴らしいスケーター。だから、そんなに気にしないでほしい。ずっと滑っていてほしいし、見ていたいの」、そういうことばを可愛らしい声でささやく八代さん。最後に「素敵なあなた、素敵な真央ちゃん。もちろん、皆さんひとりひとりが“素敵なあなた”ですよ」と花のように微笑んで、アンコールは始まりました。
一週間後、私は真駒内にいました。浅田真央選手が全日本のリンクに現れたとき、八代さんのことばを心で反芻したことは言うまでもありません。ただ笑顔の真央ちゃんでいてほしい、その気持ちだけで“素敵なあなた”を追いかけました。自分自身と闘い続ける浅田選手の、高みを追及する孤高の美しさにはいつもはっとさせられます。その崇高な軌跡の証のひとつが、きっとその背中に憧れて滑り始めたジュニアや次世代の大躍進だと思うのです。
ジャズを介して思わぬ糸で繋がった亜紀さんと真央さん。この先もこのナンバーを耳にするたび、ふたりの笑顔が心に浮かぶと思います。
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2016/1/6